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初心者のパートナーを、ボードゲームに誘うときのコツ
殆ど初めてボードゲームを遊ぶパートナーを、どのようにボードゲームに誘うか。これは永遠のテーマです。
ボードゲームを遊ぶには、常に、いっしょに遊んでもらえる相手が必要になります。ここでうまく誘って、楽しんでもらえれば、最も身近なボードゲーム仲間を獲得できたことになります。
また、その後、新しくボードゲームを購入する予算を得やすくなる、という副次的効果もあります。
なので、うまくやりたいところですが、コツとして、僕は3つのポイントを提唱します。
1.まずは見た目で勝負(プレゼンしすぎない)
ボードゲームには、インテリアとして置いても良いくらいオシャレなものや、キラキラ光るトークン、現実にある道具のフィギュアが付属するものなど、見た目だけで興味を引くものがあります。
誘うときには、まずは、「こんなのが、ついてるんだよ~」なんて言いながら、この付属品を見てもらいましょう。自分から興味を持ってもらうことが重要です。
✖ 決してやってはいけないのは、「面白さを、力説しすぎること!」
黙して語らず。他人からオススメされたものより、自分から興味を持ったモノの方が、長続きし易いのは、皆さん自身の経験でお分かりでしょう?
2.遊ぶゲームは、選んでもらう
見た目で興味を持ってもらえたら、次にどんなゲームを遊ぶか、です。
この時のポイントは、ボードゲームを、3~4個、選択肢として準備しておくことです。
すべて、それを机のうえに見せて、「じゃ、どれ遊ぼっか」みたいな台詞で、
自分で、遊びたいゲームを選んでもらいましょう。
✖ 決してやってはいけないのは、「自分のお好みゲームを押し付けること!」
お分かりかと思いますが、趣味はひとそれぞれ。最初は、相手の趣味を優先し、馴染んできた頃に自分が遊びたいゲームをオススメすれば良いのです。
3.楽しんでもらうことを勝利点と考える
最後は、いよいよ遊ぶ際のコツ。「相手に楽しんでもらうこと」を第一に考えて、プレイすることを心がけましょう。難しいのは、相手の性格によって何を心がけるかが、違うところです。
・相手のプレイスタイルに共感し、褒める
・リアクションを大きくとる
・1回は、接待プレイで負ける
いま、挙げた3つすべてを喜ぶひともいるでしょうし、嫌がるひともいます。一番重要なのは、常に「楽しんでもらえているかな?」と、気を配ることです。
さて、ここからは、うさぎ師匠とかえる君に、パートナーとゲームを遊ぶ際に、オススメのゲームを10個紹介してもらいたいと思います。
ワシが「うさぎ師匠」じゃ! ボードゲーム歴、20年。
ボードゲームのことは、ワシに聞け。
僕が「かえる君」です。ボードゲーム歴は、1年。
まだまだヒヨっ子ですが、楽しいゲームには目がありません。
マラケシュ
- 人数:2~4人
- 年齢:8歳以上
- 時間:30分
- 制作:Dominique Ehrhard
「マラケシュ」は、モロッコの都市名じゃな。絨毯の名産地じゃ。
このボードゲームのポイントは、絨毯のコンポーネント! 色とりどりの絨毯を敷き詰めていくゲームなのじゃが、ちゃんと布製じゃ。
しかも、それぞれに異なる模様が刺繍されておるから、見た目もきれいじゃぞ。
このコンポーネントを見て、興味の湧かないヤツはおらん。まずは、コンポーネントを見せることから始めたらどうじゃ。
ガイスター (Geister) ボードゲーム
- 人数:2人
- 年齢:8歳以上
- 時間:15分
- 制作:アレックス・ランドルフ
うさぎ師匠は、見た目の話をされましたが、遊んでみたい!ってなるのは、ルールのシンプルさも重要ですよ。
「ガイスター」はすっごく有名なゲームなんですが、チェスみたいな盤上のオバケを、相手の陣地に到達させたら勝ち!
チェスや将棋みたいに、相手のオバケを取ることも出来ます。ただし、お互いに相手には見えないように、「赤いオバケ」と「青いオバケ」を持っていて、相手の「赤いオバケ」をすべて取ってしまうと、負け!
「このオバケ、積極的に前に来るから、赤なんじゃないの~?」
そんな言い合い、心の読み合いが親しいふたりなら、もっと楽しめるはず!
KLASK(クラスク) 【2019リニューアル】
- 人数:2人
- 年齢:8歳以上
- 時間:10分
- 制作:ミッケル・ベルテルセン
ふむふむ。カエル君もなかなかやりおるのう。
ならば、こちらもシンプルさで勝負じゃ!
こちらはエアホッケーのような対戦ゲーム。台の下の磁石を動かし、台の上のスティックを操作するんじゃ!
ボールをスティックで弾いて、相手のゴールに入れるのが基本戦略じゃが、相手のミスを誘うことによる得点方法もあるぞ。
こんなにシンプルなのに、大会が行われるほど。見ただけで遊べて、楽しめるからこそ、プレイヤーの裾野は広い!
白熱しすぎて、ケンカにならないようにすることだけは、注意じゃ!
もんじろう 【サイ企画】
- 人数:2~4人
- 年齢:6歳以上
- 時間:10分
- 制作:居椿 善久
では、こちらは日本のゲームを提案しましょう。
「もんじろう」は、一面ずつに、それぞれ「あ」「こ」「ま」のように、一文字ずつひらがなが描かれている立方体が入っています。
コンポーネントは、たったこれだけ!
ルールがいくつかあるんですが、オススメなのは「ラブラブもんじろう」。相手の良いところを表す単語を、この立方体の文字を並べて、作りましょう!
どうですか? なんか、ラブラブになれそうじゃないですか?
狩歌 CARU UTA 基本セット
- 人数:2~6人
- 年齢:10歳以上
- 時間:15~30分
- 制作:サグイネル(Xaquinel)
なるほど。相手のことを褒めるのは、なかなか良いことじゃ。カエル君、やりおるのう。
じゃあ、わしからはこれじゃ。「狩歌」!
中に入っているのは、「愛」、「今」、「もっと」のような単語カード。
これを机のうえに並べて、J-POPをかけるんじゃ。あとは、カルタの要領で、歌詞に出てきた単語を取り合うのじゃ。
ふたりの思い出の曲をかけるのが、盛り上がるのじゃ!
オニリム:最初の旅と七つの書 (Onirim) 日本語版 カードゲーム
- 人数:1~2人
- 年齢:10歳以上
- 時間:15分
- 制作:Shadi Torbey
こちらは、カードゲーム。
2人で協力して、悪夢から抜け出すことが目的なんですが、本当に悪夢っぽい奇妙なデザインで、好きなひとは好きですよ!
やることは手札を出して、手札を引くだけ。簡単ですが、そして、なにより協力ゲームなんで、ふたりの仲が深まること間違いなし。
頼りがいのあるところを見せてやりましょうよ!
クアルト (Quarto!) 日本語説明書 ボードゲーム [並行輸入品]
- 人数:2人
- 年齢:8歳以上
- 時間:20分
- 制作:Blaise Muller
見よ! 「クアルト」は、インテリアにしてもOKなボードゲーム枠じゃ。
形、色、穴の有り無し、高さのいずれかで、直線状に同じものを4つ並べれば勝ちというルール。
4目並べの変形版なんじゃから、「3つまで並んだら防げばいいんじゃないのー、そんなの簡単」と、思ったじゃろ。
形・色・穴・高さ、というそれぞれ異なる属性のものを、揃いそうかどうかを認識するのは、意外に見落としがあるぞ。
木製のコマが高級感があって、ぜひまずはコンポーネントを見てもらって、興味を引いて欲しいのじゃ。
イチゴリラ
- 人数:2~6人
- 年齢:3歳以上
- 時間:10分
- 制作:丸田 康司、大山 功一、遠藤 裕子
神経衰弱であって神経衰弱じゃない、そんなゲームです。
裏になったカードをめくって、絵を揃えるのですが、同じ絵は2枚と限りません。
カードには、同じ絵が何枚あるか、数字が書いてあってその数字分だけ揃えないと、カードをゲットすることはできません!
カードは30枚だけなので、意外に覚えられそうですが、なかなかどうして忘れてしまう。
「神経衰弱」は、みんな知っているルールなだけに、ルールの違う部分が際立って、とっても楽しいですよ。
宝石の煌き 日本語版
- 人数:2~4人
- 年齢:10歳以上
- 時間:30分
- 制作:Marc André
▲このようなトークンを用意すると、なお盛り上がる
見よ、この宝石のコンポーネント!
いままでのゲームと比べると、少しだけ難しいが、宝石を買っていくルールじゃと思えば、理解しやすいじゃろ。
ポイントは、別売りでこのような宝石トークンを用意することじゃ。本物っぽいモノを用意するのは、男女問わず、興味わくじゃろ~~。
アズール 日本語版
- 人数:2~4人
- 年齢:8歳以上
- 時間:30~45分
- 制作:Michael Kiesling
さあ、僕もコンポーネントで勝負!
こちらのゲームは、色とりどりのタイルを壁に敷き詰めていくというのがテーマのゲームです。
箱絵のように、色とりどりのタイルがぎっしり!
ぜひ、そのタイルを見せながら、ゲームルールを説明してあげてください。