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いま、TVや雑誌で話題のボードゲームとは
「ボードゲーム」といえば、「オセロ」、「将棋」、「人生ゲーム」など、日本で定番的に遊ばれていたゲームを、思い浮かべる方もいらっしゃると思います。
でも、いま話題の「ボードゲーム」は少し違います。
ここでいう「ボードゲーム」とは、1990年代中盤からドイツを中心として広まった、子供も大人も、一緒に楽しめるアナログゲームのことを言います。
(デジタルのビデオゲームに対して、カードやボードを使ったゲームのことをアナログゲームと呼んでいます)
当のドイツでの呼び名は、「Spiel(シュピール)」です。
「ガキの使いやあらへんで」、「タモリ倶楽部」などのTV番組で、取り上げられ、少し前には木村拓哉さんが「Dixit」と言うタイトルのボードゲームをご家族で遊ばれるということが、話題になっていました。
ドイツ人は、仕事を早々に切り上げ、家族での時間をとても大切にします。
そのため、ボードゲームが広がったのかもしれません。
「ステイホーム」
こんな時だからこそ、家族の時間を大切にし、みんなでボードゲームを遊んでみませんか?
この記事では、うさぎ師匠とかえる君に、お子さんのいらっしゃるご家族で楽しめるゲームを10個紹介してもらいたいと思います。
ワシが「うさぎ師匠」じゃ! ボードゲーム歴、20年。
ボードゲームのことは、ワシに聞け。
僕が「かえる君」です。ボードゲーム歴は、1年。
まだまだヒヨっ子ですが、楽しいゲームには目がありません。
■4歳以上向けボードゲーム
カヤナック
- 人数:2~4人
- 年齢:4歳以上
- 時間:20分
- 制作:ペーターパオル・ヨーペン
HABA(ハバ)社は、子供向けのボードゲームで有名な会社じゃ。黄色いパッケージと、可愛らしい絵柄が、なんとも微笑ましい。
このゲームは、氷上の釣りがテーマのゲームじゃ。
ワカサギ釣りを想像してほしいのじゃが、氷上に見立てた紙の一部に、穴を空けて、釣り糸を垂らす。
魚が釣れたら得点じゃ!
どうなっておるかというと、釣り糸の先に磁石がついておって、紙の下には、魚を表す小さな鉄の球がいくつも入っておる。磁石が鉄球にくっついたら、「釣れた!」となるわけじゃ。
子供だまし、と思うなかれ。
サイコロ2個を振って、移動、穴を開ける、釣りをするを選ぶ。戦略性もきっちりとあって、大人でも熱くなれるぞ!
ナンジャモンジャ・ミドリ
- 人数:2~5人
- 年齢:4歳以上
- 時間:15分
- 制作:リーべディバ・アリョーナ
このゲームは、タレント「伊集院光」さんが、キャンペーンで取り上げたことで話題になりました。
カードを使って遊びます。
カードには、1枚につき、1人の奇妙な生き物が描かれています。
その奇妙な生き物に、自由にあだ名をつけましょう。
そして、もし2回目に同じ生き物が出てきたら、すかさず、前に付けたあだ名を叫ぶのです!
当たっていたら、得点がもらえます。
すっごくおかしなあだ名がついたり、あだ名を間違って叫んでしまったり、笑いが絶えないゲームです。
僕も一押しですよ!!
しりとりカードゲーム ワードバスケット ジュニア
- 人数:2~8人
- 年齢:4歳以上
- 時間:20分
- 制作:小林俊雄
これは、日本のゲームじゃな。「ワードバスケット」は有名なゲームじゃから、名前くらい知っとるかもしれん。
これは、「ワードバスケット」の子供向けバージョン。
ルールはとっても簡単。
カードにはひらがなの1文字が書かれている。
まずは、手札を5枚配ろう。
そして、真ん中にカードを1枚出したら、そのカードのひらがなから始まって、自分の手札の文字で終わる言葉を考えるんじゃ!
早く考えられた者は、カードを場に出して、その言葉を叫ぶのじゃ。次は、前のひとが出したカードから始めないといけないから、思いついたら、早く叫ばんといかん。
1番に手札5枚を使いきった者が勝ち。
子供版には、ヒントの絵が描いてあって、少しだけ簡単になっておる。
■5歳以上向けボードゲーム
キャプテン・リノ (Super Rhino!) (日本版) カードゲーム
- 人数:2~5人
- 年齢:5歳以上
- 時間:10分
- 制作:Scott Frisco、Steven Strumpf
黄色のパッケージで、可愛らしいイラストとくれば、そうHABA社ですね!
ボードゲームには「バランスゲーム」と呼ばれるジャンルがあります。
文字通り、グラグラするような足場を、いかに崩さずに指定の行動ができるか、ということを競うゲームです。
この「キャプテン・リノ」は、パッケージのイラストのようにビルを1階、1階、キャプテン・リノが昇っていくゲームです。
手番のひとは、それぞれ決められた形に、壁を作って、ビルを1階ずつ高くしていきます。
場合によっては、キャプテン・リノを乗せなければなりません。
これが、紙を組み上げたビルなので、グラグラ、グラグラ。
いまにも崩れそうで、とっても盛り上がる、分かりやすいゲームです!
■6歳以上向けボードゲーム
スティッキー (Zitternix) 日本語版 日本語説明書付き ボードゲーム
- 人数:2~4人
- 年齢:6歳以上
- 時間:10分
- 制作:Heinz Meister
さきほどカエル君が、「バランスゲーム」について説明してくれておったが、これも、バランスゲームの定番じゃ!
画像を見て、なんとなく想像がつくかもしれんが、サイコロを振って、出た色の棒を1本引き抜くだけ!
最初のうちは、棒がまとまって入っとるから、安定性があるが、引き抜くのを繰り返すうちに、だんだん脚がすくなくなって……、
当然、最初に倒した者の負けじゃ!
ペンギンパーティ (Pingu-Party) 日本語版 カードゲーム
- 人数:2~6人
- 年齢:6歳以上
- 時間:15分
- ライナー・クニツィア
「ペンギンパーティ」は、パーティをするペンギンのイラストが描かれたカードを並べていく、という一見すると不思議なゲームです。
並べ方にはルールがあって、ピラミッド型に並べていきます。1段目は好きにカードを置くことが出来るのですが、2段目以降は、ひとつ下の段と同じ色のカードしか置けません。
自分の持っているカードを、うまくすべて置ききりたいのですが、そのルールのせいで置き切るのは、結構難しい。
それだけに、置ききれたら凄く嬉しいです!
簡単なルールだけど、とっても盛り上がる、ド定番カードゲームです。
■7歳以上向けボードゲーム
チーキモンキー 新版 完全日本語版
- 人数:2~6人
- 年齢:7歳以上
- 時間:15分
- 制作:ライナー・クニツィア
急に現代チックなイラストのパッケージが出てきおったのう。
「チーキーモンキー」は、たくさんの動物が出てくる賑やかなボードゲームじゃ。
動物たちの絵が描かれたタイルが、袋の中に入っておる。やることは、その袋の中から、タイルを好きなだけ引くだけ。
ただ、同じ動物の絵柄が出たら、その時点でタイルは没収。どこで引くのをやめるのかが、考えどころじゃな。
タイルをたくさん持っている者が、得点!
動物の絵柄によって、得点の低い、高いがあるんじゃが、高い得点のタイルほど、袋の中にはたくさん入っていて、重複しやすく、つまり没収されやすくなっておる。
欲張りは、いかんぞ!
ブロックス BJV44
- 人数:2~4人
- 年齢:7歳以上
- 時間:20~30分
- 制作:バーナード・タビシャン
ボードゲームでテトリス×陣取りをやる、みたいなゲームです。
プレイヤーごとに、さまざまな形のテトリミノみたいなピースを渡されます。
それを、ボードの上に交互にはめ込んでいくのがおおざっぱなルールです。
配置にはルールがあって、自分の置いたピースの角と、これから置くピースの角が接していないといけません。
つまり、斜めに接してるみたいな感じですね。
完璧に触れてはいけないのが、ミソです。
ピースは、置きやすい形、置きづらい形があります。
だんだんと、配置が増えていくにつれて、お互いのピースが交じり合うようになってくるのですが、うまく、相手のピースとピースの空いている部分に、潜り込むように、自分のピースの形がはまったときの気持ちよさったら、ないです!
ピット (Pit) 1012 カードゲーム
- 人数:3~8人
- 年齢:7歳以上
- 時間:30分
- 制作:Edgar Cayce & George S. Parker & Harry Gavitt
これは盛り上がるゲームじゃぞ~。穀物取引がテーマのゲームじゃ。
カードには、「小麦」「コーヒー豆」「オレンジ」のように穀物の種類が描かれておる。
ランダムに渡された手札を9枚持っておって、それをほかのプレイヤーとの交換を繰り返し、全部同じ種類の穀物に揃えるのが、目的じゃ。
交換方法が、このゲームの肝の部分じゃな。
交換したいカードを何枚でもいい、裏返しし、その枚数を連呼するんじゃ。
「3枚! 3枚! 3枚!」みたいにな。
ちょうど、交換したい枚数が同じプレイヤーは、それを交換することを意思表示して、交換する。
交換は早い者勝ち! 全員で、それを同時に繰り返すのじゃ。
まるで市場みたいに「2枚! 2枚!」「4枚! 4枚!」と連呼する声が飛び交う。
声を出すことで、ストレス発散になるし、じっくり考えるゲームに疲れたら、こんなゲームもオススメじゃ。
■8歳以上向けボードゲーム
もっとホイップを! 日本語版
- 人数:2~5人
- 年齢:8歳以上
- 時間:20分
- 制作:ジェフリー・ D・アラーズ
トリを飾るのはコチラ! 「もっとホイップを!」
パッケージからして、すでに美味しそうなんですが、中を開けてみると、ケーキの絵が描かれたタイルがいくつも入っています。
王道のイチゴケーキ、チョコレート、抹茶や、フランボワーズまで。なんと8種類!
これを11枚配置すると、ちょうど円(いろんな種類のケーキがくっついた、丸型ケーキ)になります。
この見た目が、すっごくリアルで、可愛らしいんです!
ゲームとしては、円の状態のケーキを切り分け、取り合うことが目的です。
ケーキの切り分け問題は、現実にもありますよね。
兄弟で、「大きいのとったズルい」、「いや、お前の方が美味しそう(得点が高い)なのをとったズルい」みたいに言い合うのも、ゲームだからこそ楽しいです。
姉妹品でピザ版も出ていますので、お好みでお好きな方をお選びください。