
- 人数:1~6人
- 年齢:13歳以上
- 時間:45~90分
- 制作: ジェイミー・ステグマイアー&アラン・ストーン
- こんな方におすすめ:ワイン好きな方、経営に興味がある方、

あれ、師匠。
この前はビール農場のゲームがありましたよね。
今回は、ワインですか。
「ビール公爵」のことじゃな。
よく覚えていて、エライぞ。


だって、ビール農家のひとが、宮殿の壁に塗り込められるなんて考えたら、忘れられなくて。
今回は、まさかワイン農家のひとの生き血が、ひーーー。
なんか、妙な想像をしておるが、ぜんぜん違うぞ。
そもそも、「ビール公爵」も、そんなゲームじゃない!
今回の「ワイナリーの四季」は、お主も好きな「サイズ 大鎌戦役」と同じ作者じゃぞ。期待できるだろ?

物語とフレーバー
伝統的なワイナリーがひしめくワインの銘醸地イタリア・トスカーナ地方。あなたは長いこと疎遠だった親から、そのワイナリーを相続することになりました。希望を胸に家族で移住しようと現地を訪れたあなたはしかし、愕然とします。残されていたのはワイナリーとは名ばかりの荒れ果てた畑と、古びてほとんど使い物にならなくなった施設だったのです。
あなたは、一族の名誉、そして何より、自分と家族の生活のために、このワイナリーを再興しなければなりません。
『ワイナリーの四季』説明書より
コンポーネント
豪華な木製コマが100個以上、そしてワインは透明なガラスマーカーで表現されています!
コンポーネントの醍醐味といえば、オリジナルのコマ類です。
このゲームには、「労働者コマ」「親方コマ」といった人を表すコマ以外に、「ボトルマーカー」(ワインのボトルの形)、「施設マーカー」(ワイナリーの施設を表す8種類のコマ)が入っています。
ここら辺、ワイナリーぽいですね。
また、ブドウとワインは、透明なガラスマーカーで表現されるのですが、これがブドウの粒みたいで、気分が盛り上がります。

「ボトルマーカー」・「ニワトリコマ」・「ブドウ棚」

透明なガラスマーカーで表現
ブドウの粒みたい!
気になるボードは、
・ワイナリーの地図が書かれた、全プレイヤー共有の「ゲーム盤」:1枚
・施設とブドウ畑が書かれた「ワイナリーボード」:各プレイヤー1枚
が入っていて、「サイズ 大鎌戦役」のような綺麗な絵が描かれたボードとなっています。


やっぱりハイグレードコンポーネントがあります。
また、「ワイナリーの四季」でも別売りのコインセットが売ってます。
「サイズ 大鎌戦役」に続いての系譜ですね。
さすがに、購入はぐっと我慢をしましたが、よりリッチに楽しみたい方は、購入しても良いでしょう。


プレイ感
突っ込むときは、突っ込む! 中途半端はダメ! これが、ワーカープレイスメントと言うものですか!
さて、このゲームですが「ワーカープレイスメント」というジャンルに属します。
「ワーカー(労働者)」を、ボードに「プレイスメント(配置)」することで、いろいろ効果が生まれるような仕組みになっています。
このジャンルでは、たいていの場合、プレイヤーはひとつのボード上に、それぞれのワーカー(労働者)を配置することになります。
より有利な効果が生まれる場所にプレイスメント(配置)しようとすると、ほかのプレイヤーと取り合うことになります。
つまり、手番がものをいうことになります。
「ワイナリーの四季」では、「春」、「夏」、「秋」、「冬」と、いう4つのフェイズを繰り返していくことになります。
・「春」:その1年のプレイの順番を決める。
・「夏」:「春」で決めた順番で、自分の労働者(ワーカー)を、ボードに配置する。この際に、ボード上の配置できる場所は、上限があるので、より良い効果を得ようとすれば、「春」で早い順番を選んだ方が有利。
・「秋」:夏か、冬に訪れる訪問者カードを、山札から1枚引く。
・「冬」:「夏」と同じように、自分の労働者(ワーカー)を、ボードに配置する。やはり、早い順番の方が有利。
ね。「夏」と「冬」を見て頂ければわかるように、「春」で早い順番を選択すると有利なんですね。
では、遅い順番を選ぶと絶対に不利かというと、そうではなくて、「春」で遅い順番を選ぶとボーナスが付いてきます。例えば、ワーカーが1つ多く付いてくるとか。かなり実は、これ強いです。手番が1回増えるわけですから。
突っ込むときは突っ込む。実は、中途半端が一番良くないのです。

ワインを作るためにすることは?
このゲームの目的は、ワインを作って販売することです。でも、ワインを作るのは、結構手順を踏みます。
①注文カードを山札から引く
②ブドウの樹を購入する
③畑にブドウの樹を植える
④ブドウを収穫する
⑤ブドウを醸造する
⑥ワインを熟成する
⑦ワインを出荷する

工程がなんと7つも!
これを何ラウンドもかけて、行うことになります。この工程を行うことで始めて得点です。
難しそう~って思った方もいるかもしれません。
最初は、確かに煩雑に感じるかもしれませんが、ボード上の流れに沿ってプレイするので、そこまで難しくはありません。
1本、ワインを出荷する工程を終えた頃には、マスター全体の流れが把握できるようになっています。
それっぽさを出す名前
ブドウの品種がいくつかあり、それぞれ価値が異なります。
また、作れるワインも「白」「赤」「ロゼ」「スパークリング」と多様性があります。

これがいかにもワイン農場を経営しているようで、「ごっこ遊び」としても楽しいところですね。