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【アノコロゲームガタリ】マイナーだけどクセになるファミコンタイトル――隠れた個性派ゲーム4選

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1. 超能力開発ソフト マインドシーカー

概要: 『マインドシーカー』は1989年にナムコから発売された、超能力訓練をテーマにしたユニークなゲームです。この作品は、一般的なアクションやパズルゲームと異なり、プレイヤーにESP(超能力)を開発させるという内容で、かなり異色のタイトルとして知られています。攻略するにはある程度の「運」も必要で、プレイヤーがどれだけ真剣に訓練しても、運次第で結果が左右されるのも特徴です。

ゲームの特徴と魅力: ゲームは、透視能力やテレパシー、予知能力のテストを中心に進みます。たとえば「相手の考えているカードを当てる」「ランダムに並んだ図形の正しい順番を透視する」など、他のファミコンタイトルにはない内容です。何度も挑戦することによって「超能力が伸びる」というのが建前ですが、ランダム性が強く、攻略本などの解説もお手上げ状態だったことから、マニアの間で話題になりました。

筆者の考察: リアルタイムのスキルや反射神経ではなく、「運」や「直感」にゲーム性を委ねる点が新鮮で、ある意味ファミコンの実験的なタイトルと言えます。ユニークなプレイ体験を求める人にはぴったりの作品です。


2. バベルの塔

概要: 1986年にナムコから発売された『バベルの塔』は、古代の遺跡「バベルの塔」を舞台にしたパズルアクションゲームです。プレイヤーは「インディー」というキャラクターを操作し、塔の上に向かってステージを攻略していきます。アクションの要素は少なく、頭を使ってブロックを動かし、迷宮を解いて進むことが要求されるゲームです。

ゲームの特徴と魅力: プレイヤーがブロックを押したり、引いたりしながら上へ進むというシンプルなルールながら、ブロックの配置や組み合わせによって複雑なパズルが形成されます。頭脳をフル活用して解く必要があり、何度も挑戦したくなる魅力が詰まっています。音楽やグラフィックはシンプルですが、雰囲気があり、パズル好きにはたまらない一作です。

普遍的な価値: 『バベルの塔』は、パズルゲームが持つ「解く喜び」を体現している作品です。無駄のないシンプルなデザインと、絶妙なパズルの難易度設定により、時代を超えて評価されるゲームデザインを実現しています。


3. キングスナイト

概要: 1986年にスクウェアから発売された『キングスナイト』は、縦スクロール型のシューティングゲームでありながら、RPGの要素も併せ持つユニークな作品です。当時のスクウェアが試みた斬新なアイデアが詰まった一作で、勇者や魔法使い、モンスターといったキャラクターを操作しながら進むという異色のシューティングです。

ゲームの特徴と魅力: 『キングスナイト』では、各キャラクターが持つ特性や能力を使って、ステージを攻略する必要があります。単純なシューティングだけでなく、敵の配置やアイテムの使い方が重要で、ステージごとの戦略性が試される設計です。独特な世界観とストーリーが展開され、当時のファミコンとしては異例のボリューム感を持っているのも特徴です。

筆者の考察: シューティングとRPGが融合した点は、現代のクロスオーバージャンルの先駆け的存在といえます。難易度は高めですが、独自の戦略性やキャラクター性が楽しめる、マイナーながら価値のある作品です。


4. ゲバラ

概要: 1988年にSNKから発売された『ゲバラ』は、革命家チェ・ゲバラをテーマにした異色のタイトルです。南米のジャングルを舞台に、プレイヤーはゲバラを操作して敵の兵士と戦い、革命を成功に導くことが目的となります。ファミコンゲームとしてはかなり政治色が強く、物議を醸したことでも知られています。

ゲームの特徴と魅力: 『ゲバラ』の特徴は、上からの視点で進行するアクションシューティングゲームで、リアルタイムで次々と襲いかかる敵を撃退しながら進んでいく点です。シューティングやアクションがメインですが、設定が独特で、まさに「政治的テーマのファミコンゲーム」という異色ぶりが光ります。緊張感のあるステージ構成と、手ごたえのあるアクションが魅力です。

後のゲームへの影響: ファミコン時代に「歴史的な人物を題材にする」というアプローチは異例であり、この点で話題を呼びました。ゲームの設定やテーマに多様性をもたせた作品としても評価されており、社会性を取り入れたゲームの先駆けと言えるでしょう。


レトロな個性派ゲームに見るファミコンの多様性

今回紹介した4つの作品は、どれも異なる個性とユニークなゲームシステムを持っています。『マインドシーカー』のようにESPをテーマにした作品から、『ゲバラ』のように社会的なテーマを取り入れた作品まで、ファミコンは当時から多様性と革新性を追求していました。こうした「マイナーだけど面白い」作品に触れることで、ファミコン時代のゲームデザインや開発者の実験精神を感じられるのではないでしょうか。

ぜひ、これらの隠れた名作を探して遊んでみてください。史に名を刻む存在であり続けるでしょう。

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