- 人数:2~8人
- 年齢:8歳以上
- 時間:30分
- 制作:シュテフェン・ボーゲン
- こんな方におすすめ:気楽にボードゲームを楽しみたい方、ギャンブル好きな方、ラクダ好きな方
- 2014年ドイツボードゲーム大賞受賞作!
目次
物語とフレーバー
ピラミッドがひっくり返り、ラクダがラクダの上にのっかっていくという、すべてにおいてめちゃくちゃなラクダのレースを目撃せよ!
「キャメルアップ」箱裏面より
プレイヤーはエジプトの上流階級の一員になり、ラクダのレースに買って莫大な富を得るという単純な目的のために砂漠に集まります。しかし、このレースではオッズの変動は、運だけではありません。このゲームでは賭けたラクダが勝つことも重要ですが、レースの流れとタイミングを読み切る勝負勘も重要な要素です。
コンポーネント
背中にぴったり乗るラクダコマと謎のピラミッド
本作のコンポーネントの主役は、ふたつあります。
ひとつはやっぱり、ラクダ!
見てください。このちょうど足とコブがガッチリとかみ合う感じのラクダコマ!
色とりどりで綺麗ですよね?
そして、もうひとつはボード中央に鎮座するピラミッド!
こちらは厚紙を組み合わせて作ります。ゴムがうまく使われていて、裏返すと、中に入っている5色のダイスのうち、どれか1つが出てくる装置になっています。すごいね、これ! でも、いくら舞台が砂漠といえ、ピラミッドの必要はあったのでしょうか??
プレイ感
自分のラクダを進めるのではなく、勝つラクダを見極めるゲームです
「キャメルアップ」には、5色のダイスが入っており、各色に対応するラクダのコマが入っています。
そうです! 振ったダイスと、同じ色のラクダをダイス目分、先に進めることができます。
サイコロを振って、ラクダを進めるので、一見、「自分のラクダを先に進めたら勝ち!」のようなゲームに見えます。
でも、「キャメルアップ」は、そうではなくて、競馬ならぬ競ラクダ。
どのラクダが一番早いかを見極め、賭けるゲームです。
というフレーバー。どの大富豪も癖がありそうで友達には、なりたくない。
賭け方は3種類。どの賭け方も重要です。
気になる賭け方は、3種類あります。
①レグ(ラウンド)終了時に、どのラクダが最も早いか賭ける
②レース全体で、どのラクダが勝者になるか賭ける
③レース全体で、どのラクダが敗者になるか賭ける
「キャメルアップ」では、レグと呼ばれるラウンドがあります。5頭のラクダ全員分のダイスを振ったら、1レグが終了。その時点で、最も先に進んでいるラクダに賭けるのが、①です。
そしてレグを繰り返して、いずれかのラクダがゴールにたどり着いた時にレース終了。その時点で、どのラクダが1位になっているか、または、最下位になっているかに賭けるのが、それぞれ②と③です。
①は、短いスパンの結果に賭ける賭け方
②と③は、長いスパンの結果に賭ける賭け方
と、なります。
この①、②、③の賭けをすべて成功させて、高得点を得ることがこのゲームの目的です。
早く賭けた方が高配当! でも、失敗するとマイナスに。でも、やっぱり早く賭けないとライバルに負けてしまう。ジレンマ!
各プレイヤーは自分の手番において、勝敗が明確になったと思ったら、そのラクダに投票します。
ポイントは、早く賭けた方が高得点になること!
なので、早く賭けたいところではあるのですが、はずしてしまうと、当然得点がマイナスに。。。
でも、グズグズしていると他のプレイヤーに高得点の機会を奪われちゃうし。。。
そんな、ジレンマが楽しいゲームです。
ああ、悩ましい!!
※注意:記事中の画像は、すべて旧版のものです。