- 人数:1~4人
- 年齢:14歳以上
- 時間:120分
- 制作:Tommaso Battista, Simone Luciani
- こんな方におすすめ:重ゲー好き、緻密に戦略を立てたい方、ダム好き
サークル橙華堂のおふたりに連れて行って頂いた池袋のボードゲームカフェ「池袋上さま」で、作者が遊んだゲームからの紹介のラストじゃ。
お~! ちょっと前から話題のワーカープレイスメントですよね。
しかしこれまた重いゲームを持ってきましたね。
良く勉強しておるな! 「バラージ」はダムを作って水力発電するゲームじゃ。
資源を使って建物を建てていくわけじゃが、資源は再利用できる。これがまた独特なコンポーネントで体現されていてな。
まあ、ここからは記事で紹介してもらおう。
【ご紹介】
★ボードゲームカフェ「池袋上さま」様ホームページ
★「橙華堂」様ホームページ
目次
「バラージ」の物語とフレーバー
そして水力革命が始まります……。
1922年、大戦の砲声は4年に渡って静まっており、世界は偉大なニコラ・テスラが遺した新たな水力発電エネルギーの速さで灰の中から復興しつつあります。
アルプスの峡谷で、新たな戦争が今にも始まろうとしています---あなたは競争相手を出し抜き、世界がこれまで見たこともないような最大の水力発電帝国を築くことができるでしょうか?
「バラージ」パッケージ裏面表記より
「バラージ」のコンポーネント
複数の共通ボード、複数の個人ボード、そしてたくさんの木製コマ、これぞ重ゲー!!
「バラージ」はダムを立てて水力発電し、得点を獲得していくゲームです。
中央にあるのが、共通ボード(マップ)です。ここには上流の水源から、だんだんと水が流れていく地形が描かれています。
画像では、たくさんコマが配置されていますが、これはダムや発電所、水を流すための導管を表現しています。
たくさんのコマは圧巻です!
そして、こちらは、ワーカーを配置して手番のアクションを決定する別の共通ボード。
ボードの多さも圧巻です!
「バラージ」のプレイ感
独特な循環型、資源再利用システム
「バラージ」では、まずは何はなくとも、建物を建てないといけないわけですが、これには「資源」と「アクションタイル」を使用します。
このゲームで独特なのは、「資源」と「アクションタイル」が再利用できることです。
ワーカーが、毎ターン再利用できるというゲームはよく見ますが、資源が再利用できるのは、意外に珍しいのではないでしょうか。
資源が再利用できるのは、
環境に優しい(※)水力発電が、テーマだからでしょうか??
※現実には、色々な見解があります。
この循環型システムを管理するのに、使われるのが、写真手前の円のボード。
これはプレイヤーごとに用意されている個人ボードなのですが、このボードのスタート地点に、扇型のアクションタイル(どの建物を建築するか)と、建築するのに必要な資源を配置します。
あとは、しかるべきルールに乗っ取って、グルグル一周回転させることができたら、
チーン!
アクションタイルと資源が、手元に戻ってきます。
このコンポーネント、視覚的に分かりやすい!
個人ボード2枚の組み合わせで、バリエーションが生まれる!
各プレイヤーはゲームの開始時にランダムに渡されたキャラクターとして、プレイすることになるのですが、それぞれに固有の能力が存在します。
また、もう1枚、ランダムで片腕となる重役が描かれた個人ボードも渡されるのですが、当然こちらも固有の能力。この組み合わせで、バリエーションが生まれ、リプレイ性が高まります。
(※2枚の個人ボードを組み合わせて、バリエーションを幅広くするのは、「サイズ―大鎌戦役」にもありましたね)
ダムを作り、発電所を作り、導管を引き、初めて発電可能に!
最近の重ゲーの特長ですが、「バラージ」の得点要素はいくつもあります。ただ、基本戦略としては、発電して勝利点を得ることです。
発電するまでの道程が実は、結構長くて、
①ダムを建てる
②発電所を作る
③ダムから、導管を、発電所まで引く
④ダムに貯水する
⑤導管を使って、発電所まで水を移動させ、発電!
と、言う工程を踏みます。
ただ、これを全部自分だけで完結する必要はなくて、他のプレイヤーのダムや導管を利用することができます。
と、いうか、他のプレイヤーに補完してもらわないと、なかなか得点は伸びません。また、使われたプレイヤーにも、勝利点が入るので、そこはWIN-WINの持ちつ持たれつなわけです。
(これ自分は発電せずに、導管だけ伸ばして他のひとに使いまくってもらう導管屋プレイって可能なのかな。でも1プレイした感じでは、効率悪そうではありました)
さあ、
ダムを作って
水力発電だ!