
ギルガメッシュの酒場で冒険者を求めて
──これはまだ、ようくんがウィザードリィの冒険を始める前の物語
ここは、冒険者たちが集う「ギルガメッシュの酒場」。
ようくんとえりちゃんは、ここでパーティを編成するため、個性豊かな仲間たちをスカウトすることにした。
ヨウ(戦士・人間・中立)
ようくんがカウンターで待っていると、大柄な人間の男が歩み寄ってきた。
「冒険者を集めているのはお前か」とヨウが話しかけてくる。
ヨウ:「俺の名はヨウ。元は辺境の村の鍛冶屋の息子だが、戦乱で村を追われた。力を活かせる場所を探してここに来たんだ」
ようくん:「鍛冶屋の息子とは頼もしいね。特技は?」
ヨウ:「武器の修理だな。戦闘中に剣が折れるなんて最悪だからな。それと、仲間の盾になるのが俺の役目だ」
えりちゃん:「休日はどうしてるの?」
ヨウ:「馬の世話だ。戦場でも動じない、信頼できる相棒だからな」
ようくん:「頼れるね。前衛は君に任せたい」
ガロン(侍・エルフ・善)
次に現れたのは、細身のエルフの剣士。美しい刀を携えている。
ガロン:「侍のガロンだ。エルフで侍というのは珍しいだろう?」
えりちゃん:「うん、エルフなのに剣士って、なんだか繊細で優雅な感じ」
ガロン:「趣味で詩を書いているからな。剣の舞と詩は同じだと思っている」
ようくん:「性格は穏やかそうだけど、戦闘中はどうなんだ?」
ガロン:「敵を前にすれば冷酷になるさ。ただ、仲間には誠実でありたい」
えりちゃん:「恋愛関係は?」
ようくん:(えりちゃん、そんなこと聞いたら失礼だよ)
ガロン:「誰かを守りたいという気持ちはあるが、まだその相手には出会えていない」
ようくん:(ちゃんと答えてくれるんだ・・・)
ミリア(僧侶・ハーフリング・善)
次に現れたのは、小柄なハーフリングの女性。柔和な笑顔が印象的だ。
ミリア:「こんにちは。私はミリア。神の導きでここに来ました」
えりちゃん:「僧侶って真面目なイメージだけど、普段はどんな人?」
ミリア:「お菓子作りが趣味よ。戦いの合間にみんなで甘いものを食べられたら、士気も上がると思うの」
ようくん:「それはいいね! 休日はどうしてる?」
ミリア:「孤児院で子どもたちと遊んでいるわ。あの子たちの笑顔を見ると、どんな疲れも吹き飛ぶの」
えりちゃん:「優しいお姉さんって感じ。パーティの癒しになりそう!」
フィン(盗賊・ノーム・中立)
カウンターの隅から、ひょっこりと小柄な男が現れた。
フィン:「フィンだ。盗賊なんて陰湿と思うかもしれないが、宝箱を開けるのが得意なんだよ」
ようくん:「確かに、Wizardryでは盗賊がいないと大変だって聞いた」
えりちゃん:「でも性格はどうなの?」
フィン:「面倒くさがりだけど、好奇心は旺盛さ。怪しい扉を見ると開けたくなる」
ようくん:「普段は何してるんだ?」
フィン:「昼寝さ」
その答えに、ようくんはガクっとするが、フィンの瞳が怪しげに光ったのを、えりちゃんは見逃さなかった。
フィン:「盗賊は、夜が本番だからだ。夜目は利く。ボルタック商店の親父が飼ってる、猫並みだ」
えりちゃん:「何だか、かわいいけど頼りになりそう」
レイナ(魔術師・エルフ・善)
優雅に現れたのは、美しいエルフの女性。
レイナ:「魔術師のレイナです。私の魔法が、パーティを支えるでしょう」
えりちゃん:「魔法使いって、なんだか華やかで憧れるなぁ」
レイナ:「派手なだけではだめよ。状況を見極める冷静さも必要」
ようくん:「趣味は?」
レイナ:「星を観察すること。宇宙の神秘には無限の可能性があるわ」
えりちゃん:「恋人とかいるの?」
ようくん:「また聞くのね・・・」
レイナ:「今は冒険が恋人ね」
ようくん:「意外!!」
ジーク(司教・ドワーフ・善)
最後に現れたのは、頑固そうなドワーフの男性。
ジーク:「司教のジークだ。僧侶と魔術師、どちらもこなす万能タイプだ」
ようくん:「君のような人がいれば安心だね」
ジーク:「ただし、呪文の習得には時間がかかる。せっかちな奴には向いていない」
えりちゃん:「休みの日はどうしてる?」
ジーク:「洞窟探検だ。鉱石を見つけるのが楽しみでね」
ようくん:「頼りがいがあるね」
──こうして、個性豊かなメンバーが集結。
そして、冒険が始まるのでした


Wizardryのキャラには設定とかなにもなくて簡素だけど、逆にこうやって背景を想像する余地があるってことで、すごく楽しいね
うん、自分たちだけの物語が始まる感じがする
