
1. 概要
「オーマイグッズ(Oh My Goods!)」は、2015年にドイツのゲームデザイナー、アレクサンダー・プフィスター(Alexander Pfister)によって設計されたカードゲームです。プフィスターは「グレート・ウェスタン・トレイル」や「マラカイボ」などのヒット作で知られるゲームデザイナーで、「オーマイグッズ」でもその戦略性とリプレイ性の高さを大切に頑張っています。
このゲームは、プレイヤーが中世の職人として工房を経営し、効率よく資源を生産して商品を作る経済系ゲームです。 ジャンル的には軽量級のリソース管理系カードゲームに分類され、短いプレイ時間で戦略的な要素も詰まっています。
対象層は、ボードゲーム初心者から中級者まで幅広く、短時間で戦略的なゲームを楽しみたい方に特に人気があります。また、コンパクトなサイズと手軽さから、旅行や休憩時間にも適したゲームとして評価されています。
2. 基本ルールと特徴

- プレイ人数:2~4人
- 所要時間:30~45分
- 目的:資源を効率的に管理し、高価値の商品を作ることで勝利ポイントを獲得する。
ゲームの進行はシンプルですが、奥深い要素があります。プレイヤーはそれぞれ自分の工房を持ち、毎ラウンドでリソースを集めて商品を生産します。各ラウンドではカードを使って原材料を獲得し、それを工房で加工して得点化する流れです。
最大の特徴は、カードが複数の用途を持つ点です。1枚のカードが「資源」「工房」「商品」のいずれかとして利用されるため、手札の使い方がプレイヤーの戦略性を問われますまた、カードの引き運がゲーム展開に影響を考慮したもの、戦略的な判断でカバーできる設計になっており、ランダム性とプレイヤースキルのバランスが絶妙です。
3. 発売当時の反響

「オーマイグッズ」はそのコンパクトなデザインと手軽なゲーム性から発売当初から高い評価を受けました。 特にヨーロッパのボードゲームコミュニティでは、「アレクサンダー・プフィスターの才能が決定されたゲーム」として注目されました。
プレイ時間が短く戦略的な内容が詰まっている点が評価され、家族でのプレイやカジュアルなゲーム会にも適した作品として普及しました。
また、このゲームは経済系ゲームとしての要素をコンパクトにまとめているため、初心者の方は、リソース管理ゲームの入門編としても遊びやすいと思います。
4. 拡張セットの紹介
「オーマイグッズ」には以下のような拡張セットが発売されています。
- 「ロングスデイルでの反乱(Longsdale in Revolt)」
この拡張セットでは、物語性が追加され、ゲームにキャンペーンモードが導入されます。ラウンドで異なるイベントが発生し、ストーリーを楽しみながら進められるポイントが特徴です。 - 「キャニオンブルックへの脱出(Escape to Canyon Brook)」
物語の続編として、さらに新しいキャラクターや施設カードが追加され、ゲームの多様性が広がります。
これらの拡張セットは、基本セットのルールを大きく変え、リプレイ性を高める役割を果たしています。 特にストーリー性のあるキャンペーンは、ボードゲームに没入感を求めるプレイヤーに好評です。
5. デメリットの感想やレビュー
実際に「オーマイグッズ」をプレイしてみると、短時間で深い戦略性を感じる点が非常に魅力的でした。 特に、カードの使い方をどう割り振るかがゲーム全体のカギを握るため、ラウンドごとに悩ましくも楽しい意思決定を迫られます。
おすすめポイント:
- 初心者でもすぐにルールを理解できるシンプルさ。
- 資源管理の戦略性が中級者にも十分楽しめる。
- 小箱で携帯性が高く、場所を選ばず遊べます。
初心者へのアドバイス:
序盤はリソースを確保することに集中し、手札の使い方を柔軟に考えると良いと思います。また、カードの引き運に左右されがちなシーンでは、他プレイヤーの動きを観察し、自分の戦略を調整することがポイントです。
6. 普遍的な価値
「オーマイグッズ」は、コンパクトなボードゲームの中でも特に戦略性と使いやすさをうまくまとめた掌品です。限られた時間と資源を効率よく活用する感覚は、経済系ゲームの基本を学ぶのに最適です。また、拡張セットが充実しているため、一度購入すれば長くお楽しみいただけます。
7. 総評
評価:★★★★☆(4/5)
「オーマイグッズ」は、ボードゲーム初心者から中級者まで楽しめる優れた作品です。軽量級の経済ゲームとしてはトップクラスの完成度で、特に手軽さを求めるプレイヤーにおすすめです。
おすすめの層:
- 短時間で濃密なゲームを楽しみたい方
- ボードゲーム初心者で経済ゲームに挑戦してみたい方
- コンパクトなゲームを探している旅行好きなプレイヤー
ぜひ、このゲームを手に取って、中世の職人としての経営の楽しさを体験してみてください!